2022年09月26日

唇の乾燥に

唇の乾燥で秋を知ります。
自然村ではいくつかのリップクリームを通年販売していますが、
販売期間限定のリップクリームがひとつあります。
ナイアードのビーワックスクリームです。
荒れた唇の補修にも優れています。
毎年、6月初旬になって気温が高くなると、品質保持のため、全て回収され店頭からなくなります。
そして、9月末から販売が再開されます。

ナイアードビーワックスクリーム販売再開しました。津26日ビーワックス (2).jpg
スティックタイプでなく、ハンドメイドの木の容器に入っています。綺麗な指やスパチュラにとって使います。
            9月26日ビーワックス2022 (2).jpg
素敵な容器を作ることも現地の人の優れた仕事になります。
空いたボトルは小物入れに手元に置いていたい美しさです。

以下は、ナイアードHPから拝借しました。
このように、長文を紹介するのは、私やみなさんが製品の成り立ちをよく理解するためだけでなく、使っていただくみなさんがナイアードと生産者のみなさんの想い暮らしに心を寄せることができる一助になるかもしれないと思うからです。
ナイアードのスキンケア商品を肌につける時、肌に触れる掌の温かみも深く伝わるような気がします。

ビーワックスリップクリーム〜素材〜
ネパールの森の恵みを集めてきました 〜ビーワックスリップクリームの素材〜
使う素材は3つ。自然の恵みを集めて丁寧に手作りしました。
シンプルながらリッチで優しい使い心地のクリームです。

ミツロウ
1.ミツロウ(ビーワックス)
蜜蜂の巣を溶かして作られるワックスで、古くから化粧品の他、灯りや防水ワックス、クレヨンといったものに使われ、私達の生活になじみ深い素材です。ヨーロッパ等一部地域ではお菓子作りに使ったり、ミツロウでできた蜜蜂の巣をそのまま食べたりする習慣もあります。

ビーワックスリップクリームに使っているのは、ヒマラヤ山麓の森に暮らす野生の蜜蜂「ヒマラヤオオミツバチ」と「オオミツバチ」の巣からとれる2種類のミツロウ。
野生の蜜蜂の巣から採取されるミツロウは、それぞれの季節ごとに自生する植物から蜜を集めるため、色や香りが微妙に異なります。
ミツロウはビタミンB類を含み、肌をなめらかに保湿して、心地よい柔らかな感触を持続させる働きがあります。
ヒマワリの種
2.ヒマワリオイル
ヒマワリの種から採れるオイルで、肌なじみが良く軽い使用感が特徴です。
軽やかな使い心地と高いスキンケア効果が期待されることから、化粧品の原料やマッサージオイル等に利用されています。
保湿効果が高く、どんな肌質にも合うヒマワリオイルは、リップクリームにすることで、デリケートな唇をカバーし、いきいきとしたツヤをもたらします。
シャクナゲの花
3.シャクナゲの精油
ネパールにはたくさんの種類のシャクナゲが生育していますが、精油が取れるのは、およそ標高3700〜4700mという高山に咲くシャクナゲのみ。
ビーワックスリップクリームに使っているのは、学名をRhododendron anthopogonという高山シャクナゲです。学名の「ビーズを連ねたような花」という意味にふさわしく、まるで蝋かガラスでできているかのように花弁が透きとおった、清楚で上品な花を房にして咲かせます。

このシャクナゲはネパール語で金の葉の意味の「スンパテ」(スンが金、パテが葉)と呼ばれます。葉の裏が金茶色であるためです。
高山に暮らすチベット系民族のタマン族やシェルパ族の人々は、朝夕にこの枝を焚き、祈りの香としてチベット仏教の神々に捧げます。また、花を摘んで乾燥させ、バター茶に混ぜて、その蜜のような甘い香りを日々楽しむ等、ヒマラヤに生きる人々に愛されてきた伝統的な植物です。

精油を得るのに使うのは、その枝と葉。雨季の花のシーズンが終ったあと、枝や葉が十分に育った秋に、蒸留して精油を集めます。
金色をした精油は、深みのある甘さと涼感ある上品な香りで、穏やかなリラクゼーションの効果があります。
2種類のミツロウ
ヒマラヤオオミツバチ
ヒマラヤオオミツバチのミツロウ
ビーワックスリップクリームの主成分はネパールの高山に住む、「ヒマラヤオオミツバチ(Apis laboriosa)」という蜜蜂の巣からとったミツロウです。香り高く、なめらかな手触りで、リップクリームに素晴らしい使い心地と効果をもたらします。
ヒマラヤオオミツバチの体長は2pほどで胴は黒っぽい色。世界で一番大きい蜜蜂であるといわれています。
断崖絶壁に巣をかけるヒマラヤオオミツバチの巣は、ハニーハンティングによって採取され、蜂蜜やミツロウ等が利用されてきました。ハニーハンティングを行うハンターたちにとって、貴重な現金収入をもたらすものでもあります。

しかしながら、もともとヒマラヤ山麓の高山の特定の地域のみに生息域が限られるうえ、地域開発や観光客に向けたハンティングの増加、温暖化による気候の変化等の影響で、2004年以来、その個体量が減少しつつあることがわかりました。
現在、ビーワックスリップクリームにはハニーハンティングによって得られたミツロウを使わず、ヒマラヤオオミツバチの子育てが終わり、蜂が去った後の巣から得たミツロウを利用することで、ヒマラヤオオミツバチの繁殖を守っています。
オオミツバチ
オオミツバチのミツロウ
「オオミツバチ(Apis dorsata)」は「ヒマラヤオオミツバチ」に次いで、世界で二番目に大きな蜜蜂であると言われます。体長は2p弱。ヒマラヤオオミツバチとあまり変わりませんが、全体にほっそりしており、胴は一般的な蜜蜂と同じような縞模様をしています。
ネパールやインドの他、タイ、ミャンマー、ラオス、インドネシア等の東南アジアからオーストラリアにまで広く生息し、個体量も多く、種として安定しています。
ネパールではインド国境近くの南部の森に生育し、ケーワットというインド系の民族によって採集され、利用されています。
オオミツバチのミツロウは、ヒマラヤオオミツバチのミツロウより更に柔らかくなめらかな感触が特徴です。
ヒマラヤオオミツバチの個体量の減少に伴い、2004年からリップクリームの原料に加わりました。
ミツロウを作る
ミツロウは蜂蜜を除いた蜜蜂の巣を煮溶かして作ります。水を加えて煮溶かした巣を清潔なさらし布でこし、精製。こした後の液体は比重の違いで水分とミツロウとに分かれ、ミツロウに水分が残ることはありません。
ミツロウの色は、その年に蜜蜂達が蜜を集めた花の色等によって「ヒマラヤオオミツバチ」も「オオミツバチ」も、淡いクリーム色や、やや緑がかった黄色、淡いコーラルピンク等、また香りも蜂蜜のほんのりと甘い香りを基調に、時には松の葉の匂いに似たものと、多様です。
器をクリームで磨く
リップクリームを作るビーワックスリップクリームはネパールのポカラ近郊にあるパーマカルチャー※の考えを基盤に運営されているリゾート「はなのいえ」で作られています。クリーム作りは、「はなのいえ」のスタッフ全員で行います。農場やリゾートに込められる丁寧な気配りや愛情が、今度はクリームに込められるのです。
普段は違う場所で忙しく働くスタッフたちが、一同に会して同じものづくりにたずさわることは、チームワークの意識を深め、もてなしやものづくりへの質を高める気持ちを共有する大切な機会でもあります。

ヒマワリオイル、ミツロウを湯煎して液状に溶かしたところにシャクナゲの精油を加え、目の細かい晒布でこして作ったクリーム素地を器に注ぎ、冷ます。素材も作り方もとてもシンプルですが、それは簡単である、という意味ではありません。
1つ1つの工程をゆっくり丁寧に、心を込めて行うことで、素材の良さを生かしながら、なめらかで均質な手触りのクリームを作り出すのです。
出来上がったクリームはその後も、1つずつ丁寧に検品し、器をクリームで磨く、といった手間をかけて仕上げられます。
※パーマカルチャーとは、自然と人間が継続可能な環境をデザインする手法です。
手作りの木の器
パッケージのこだわり
ビーワックスリップクリームのやさしい手触りに合わせて、器も柔らかな存在感のものを、と手作りの木の器にしました。
素材には、ネパール語で「sisso シソー(別名:インディアン・ローズウッド)」と呼ばれるネパール特産の木を使っています。食器や家具、楽器、仏像等に使われてきた木材で、磨くほどに味わいのある深く落ちついた色合いに変化していきます。1つ1つろくろで切り出して作られる器は、木目や色合いが微妙に異なり、1つとして同じものはありません。使うほどに風合いが出てくるので、クリームを使い終わった後も、ピアス等の小物入れとしてお使いください。
器を作る
この器を作っているのは、カトマンズ郊外に暮らす、木工職人の一家です。
器作りはまず木を買い付けるところから始まります。木は、細い棒に形を整えてから、3ヶ月から半年かけて乾燥させます。それから、ろくろを使って棒の中から、形を削り出すように1つずつ器を作っていきます。
本体と蓋は、別の木の棒から作られます。
まず、大まかに蓋のストックを作った後、クリームを入れる本体を作ります。
本体が出来ると、その径に合わせ、先に作った蓋の内側を少しずつ削り、ぴったりと大きさが合って、外れない蓋を作ります。

ハンドメイドのため、容量10mlの規格は満たしながらも、器の口の大きさは微妙に異なります。そこで蓋もそれに合うようにろくろを使って少しずつ削りながら大きさを微調整し、器本体部分に合った大きさに仕上げなくてはなりません。
そのため、1つの器にはたった1つの蓋しか合わない、まるでオーダーメイドで作られた器のように仕上がります。



自分をもう少し大事にしようと思った人へ 秋のお肌

ついつい自分の事は後回し、になったり、
このくらいでいいや、となったりしがちな自分に対する自分ですが、
鏡を見る時、「もう少し大事にしなくちゃ、大事にしたい」気持ちが湧き上がってくるわーい(嬉しい顔)秋の季節になったと思いませんか〜〜?

ということで、レジの横に置いた新しいテーブルに、ナイアードのスキンケア商品を展開しました。
洗う・潤す・保湿の展開です。9月26日ナイアード (2).jpg
どうぞご覧ください。

ナイアード朝摘みばら水2022年度新物が始まりました。
 一瓶に60輪の薔薇のエッセンス9月26日バラ水.jpg

以下、ナイアードのHPから拝借しました。
ムゴナの薔薇
厳しくも豊かな自然が育むムゴナの薔薇数多くあるモロッコの自然の恵みの中でも素晴らしいものの1つがムゴナの薔薇。厳しくも豊かな自然に磨かれ、エネルギーに満ちた「ダマスクローズ」の深みのある甘さと軽やかな花の香りとその働きは、古くから世界各地の人々の憧れでした。
ムゴナの薔薇が咲き始めるのは、アトラス山脈からの雪解け水がカスバ街道の村々を潤し始める4月の中旬から。収穫の期間は短く、ほぼ20日から40日間で年によって変わります。短い収穫期間を見るだけでも、その貴重さをお分かりいただけるでしょう。

薔薇を手摘みするムゴナの農家さん
朝摘みの薔薇を使う薔薇の収穫は、早朝の涼しい時間だけに限られます。なぜなら太陽が高く昇り、気温が上がると、その香りはどんどん揮発し薄くなってしまうからです。花の季節には、私達の工房に薔薇を届けてくれる契約農家の人々も、香り高い花を収穫するため一家総出で朝方の畑に出て薔薇を摘みます。
花が完全に開ききる前の八分咲きのものが最も香り高いため、この時間の花を選んで摘むことにもこだわります。

ダマスクローズ
薔薇の原型 〜Rosa damascena〜
ばら水や精油など、薔薇の香料の原料になるのは「ダマスクローズ」学名 Rosa damascena という原種に近い薔薇の1つです。私達のばら水も、この薔薇を原料にしています。
ダマスクローズは、現在一般的な園芸種の薔薇(モダン・ローズ)とは異なる、オールド・ローズと呼ばれる薔薇の仲間です。花はピンク色で八重咲きの直径7cmほどの小さな花で、先に尖った花弁のものが多い園芸種の花とは異なり、先の丸い花弁の素朴な形をしています。
香りもモダン・ローズの軽く、紅茶のような爽やかなグリーン系に対し、蜂蜜に似た重厚で、野趣ある甘い香りが特徴です。香りそのものがとても強く、よく香り、朝のムゴナの風は薔薇の香りがするほどです。密かに粘りがある香りは力強く、自然の豊かな生命力を感じさせてくれるようです。もしも日本で、ダマスクローズに似た香りを体験するとしたら、ハマナスの香りが似ています。

検品後の薔薇
自然の恵みそのものを
時間をかけて、薔薇本来の香りを壊さないようにゆっくりと注意深く蒸留し、花と水と火から私達のばら水はできます。含まれる成分は全て水蒸気蒸留によって、薔薇から抽出されるものです。薔薇の重さに対し、蒸留量を限定することで、香り高く、爽やかさに加えしっとりこくのある使用感を作っています。
その年の天候、土の状態によっても薔薇の香りは変わります。例えば、蜂蜜のような甘く濃厚な香りの年、甘さの中に柑橘が漂う爽やかな香りの年、シナモンやクローブがほのかに香る年も。私達は、自然がもたらす一期一会の香りにできるだけ忠実に、その年の香りをお届けできればと思っています。

薔薇の香りを構成する主な成分と性質
シトロネロール: 芳香成分。新鮮で鮮やかな薔薇の香り。抗炎症作用。
シトラール: 芳香成分。レモンの精油の主成分、爽やかな柑橘系の香り。
オイゲノール: 芳香成分。シナモンやクローブに含まれるスパイシーな香り。防腐効果。
ローズオキサイト: 芳香成分。薔薇やゼラニウムに含まれるグリーンの香り。
フェネチルアルコール: 芳香成分。薔薇やヒヤシンスに含まれる香り。防腐、殺菌効果。
※これらの成分はごく微量で、その働きはとても穏やかです。

ムゴナの農家さんムゴナの地域の人々と作ること
ナイアードの朝摘みばら水は、モロッコと日本のスタッフ、そしてムゴナの村の人々が共同で作ります。薔薇の栽培、買い付け、選別、蒸留までが、ムゴナの工房で行われ、ボトリングは、マラケシュの工房で行われます。良いばら水を作るためには、良い薔薇を集め届けてくれる村の人々の協力が不可欠です。また、朝摘みばら水の製造中はスタッフもムゴナに滞在し、村の人々と同じように生活します。朝摘みばら水は、村の人々との関わりなくしては成り立たないものです。
本来、ベルベルの人々は結束力が強く、その社会へ入ることはとても厳しく、ムゴナでばら水づくりを始めた私達とは互いを探りあう緊張した関係でした。2005年にムゴナでのばら水づくりを始めてからこれまでに重ねた年月の中で村の人々とスタッフ1人1人の思いが結ばれていく数々の出来事がありました。
地域の人々と、より深い意味での上質さを求める気持ちと、利益を分かち合い共有することで、伝統的なものづくりをこれからも繋げていきたいとナイアードは考えます。

手で摘む
シンプルな製造工程

朝摘みばら水の製造工程は至ってシンプル。朝摘みの薔薇を選別し、蒸留、できたばら水をボトリングしお届けしています。しかし、シンプルだからこそ、1つ1つの工程を丁寧な手作業で行うことにこだわります。

薔薇の選別
香りを守るために 〜薔薇の選別〜
薔薇がもっとも多く芳香成分を含み、香り高いのは早朝。村の人々は、この時間に限って花を摘みます。そして朝摘みの薔薇が、私達の工房に届けられます。
薔薇の香りは、花びらだけでなく、雄しべ、雌しべの部分に特に濃厚な香りがあります。ばら水の深みのある香りのため、私たちは、花びらだけではなく、花全体、がく、しべの部分もばら水の原料として用います。
選別作業では、香りに苦味や酸味がでないように、枯れた花や葉などを1つ1つ手作業で取り除きます。古い花や傷んだ花が多いと、酸味の強いばら水になり、葉が多いと青臭い匂いが強くなるためです。緩く閉じたまだ若い花は1つずつ手で開いて使用し、若い蕾は取り除き、工房のテラスでドライローズにします。

村の若者も選別作業に加わってくれるのですが、彼らは子供の頃から薔薇の仕事を手伝ってきているので、花を扱う手の繊細さ、丁寧さ、素早さにはマラケシュ出身者が多いナイアード・モロッコのスタッフ達も驚くこと、学ぶことが多いようです。

蒸留器の蓋を閉める
透明な香りを作るために 〜伝統的な水蒸気蒸留〜
大量に早くばら水を作るには、ボイラーを用い、高い圧力をかけて作る方法もありますが、圧力によって薔薇の香りが変わってしまいます。 私達は、圧力がかからない伝統的な蒸留器で、新鮮な薔薇の香りそのものが残るように、ゆっくりと時間をかけて蒸留します。蒸留に使う熱湯の温度が上がりすぎないように、数時間にわたり火加減を調整しつづける根気を必要とする作業です。経験を重ねたスタッフ達は、蒸留器の振動音で繊細に火加減を調整します。
1回に生産するばら水の量は、使用した花と同じ重さのみとすることを原則とし、薔薇の状態、香りを確認し、花の香りが薄い場合にはそれより少ない量のばら水を作ります。それは大体100mlの蒸留につき花を60〜66輪ほど使う量になります。いわば「朝摘みばら水」には、一瓶に60輪の薔薇のエッセンスが入っていることになります。

ばら水のような芳香蒸留水は一般的に、精油の副産物と考えられていますが、モロッコやチュニジアでは、あらかじめ芳香蒸留水をつくることを目的にします。もちろん、朝摘みばら水も同様です。
蒸留したばら水を数日保管すると、表面にうっすらと油膜が張ります。薔薇の精油です。精油を取り分けないため、朝摘みばら水には、わずかに精油も含まれることになります。

朝摘みばら水
形、模様からもモロッコの空気を感じる
芳香成分が逃げないように、ガラスのボトルを使用しています。ボトルに触れた時、花びらのデリケートな感触や、ばら水の柔らかな使用感をイメージさせるフロストガラスのボトルです。
柔らかな使用感、使用後の清々しさをイメージさせるライトブルーのラベルの意匠には、土壁のレリーフをイメージさせるモロッコの伝統的な模様を取り入れました。ラベルやパッケージからも、モロッコの空気を感じていただければと思います。