ちょっと長い文章になります。
最後まで読んでいただけたら有難いです。
去年の肴豆シーズンが終わった時から、もう今年のシーズンを楽しみにしていた肴豆の枝豆は、
昨日無事に予定数を送って頂きました。
受け取って間もなく、刈屋さんから電話がありました。
内容は、
来週の2回目、3回目の肴豆の畑が生育が遅れているということです。
刈屋さんもびっくりなさったんだと思います。
以下の文章は、刈屋さんがメールしてくださった説明です。
「本来肴豆は日の長さが短くなることで開花する品種の豆で、収穫時期がずれることはありません。
しかし、今夏は2ヶ月以上に及ぶ猛暑と渇水により、豆が「今開花しても実をつけて子孫を残すのは難しい」と判断したのか、本来開花するお盆前の時期での着花を減らして、雨が降るようになってきた8月下旬以降に本格的に花を着けたようです。」
「今、豆の様子を見ると、全体の2割ほどが収穫時期を迎えたサイズに育っていますが、8割ほどの豆が10日から2週間後に収穫適期を迎える豆の膨らみ方になっています。
おそらく今年の肴豆は10月に入ってから本格的な収穫を迎えることになりそうです。」
自然村で肴豆を販売するようになって何年になるか忘れてしまうくらい長い間、
必ず9月の敬老の日の後、お彼岸に入って1週間の短い間が肴豆の収穫販売の「肴豆ウイーク」でした。
しかし、今年の夏の気象は今までにない経験だったのですね。
新潟で水がなく稲が枯れたと聞きました。
それくらい過酷な環境の下でよくぞ実って、
しかも、豆が自ら「今開花しても実をつけて子孫を残すのは難しい」と花をつける時期を遅らせたなんて(推測ですが・・)
その土地で生き続けてきた在来の自家採種の種の凄さを思わずにいられません。
長い年月に種に蓄積された記憶と知恵と生命力が
人間任せでない、自律した判断力を発揮しているのかな〜
なんて考えるんですよ。賢く根性のある在来の種たち
刈屋さんが最後にこんな風に書いていらっしゃいます。
「自然村様、すでにご予約いただいておりましたお客様、お店に肴豆が並ぶのを楽しみにしてくれていたみなさまをお待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、ご理解いただけますと幸いです。
そして今回の件で、私自身の農家としての観察眼、注意力のなさを痛感いたしました。
これから益々気候変動の影響が大きくなってくる世界で農家を続けていくために、より精進していかねばと思った所存です。
大変ご迷惑をおかけいたしましたが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。」
肴豆を宣伝する期間が長くなりました〜
いつもと違う生育をする肴豆、
10月の肴豆の風味はどうでしょうね。
是非、ご賞味いただきたいと思います。
私も楽しみにします。
10月の生育状況、みなさんにもお伝えしていくので
楽しみにしていただけたらと思います。