2016年01月08日

岩崎政利さん

新年初の岩崎政利さんの野菜が届きました。
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入っているお便りは、新年にお目出度い菜(名)の福立菜(元来岡山県の在来種)と、
皮の赤紫色と中の真っ白の対比が美しい雲仙赤紫大根についてでした。
 雲仙赤紫大根の話がとても面白く、岩崎さんにとって「種を守ることの想い」や岩崎さんのロマンが伝わるとおもいますので紹介します。長くなりますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
(過去に書かれた文章です。)
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雲仙赤紫大根
赤首女山三日月大根は、佐賀県多久地方の伝統野菜であります。私の雲仙市の国見町神代地域に伝わって来たと聴いています。国見町神代は、もともとは佐賀の鍋島藩との関係が深かったことが関係していたものと感じます。神代にあるお城が鍋島の本家であると聞いています。
 
この大根が、国見町の神代地域で栽培されていたことが、隣のわたしたちの地域にも一時的にも栽培が広がってきたものと確信できます。しかし、わたしの畑の女山三日月大根は雑誌やテレビに見る多久地方の大根とはかなり違っています。

わたしの種は、20年くらい前に、地元の種苗会社から購入して始めたものです。
当初からとても細長い大根であったものです。それに青葉系の多い大根であったものから、わたしは、毎年赤紫の色のよく出る大根を選抜繰り返していく中で、年々と、青い葉が少くなくなってきています。少し短めの総太りの姿にまとめてきました。

本来は煮大根の大根ですが、わたしの知っている消費者は、ほとんどが、この大根のすばらしい赤紫の色を利用して、サラダなどの利用していることが多いものです。
おろしにしてカボスなどの酸味のあるものをかければ、パーッと赤色に帯びてとてもきれいなものです。
からみは少なく、甘みはある大根大根です。
私たちの地域で、青首大根と交雑を繰り返していく中で、長くなり、そして葉っぱも青みが多くなっていってしまったものと思います。

暖かいところにやってきて、少し耐寒性は弱くなっていると感じています。
2月になると、どうしても肩のところが寒傷みが出てきます。
佐賀の多久地方のものは、もっと耐寒性は強いと思われます。
 
女山の大根は、悲しい伝説があります。売れっ子の芸者がいて、とても忙しく働いていたものですが、お客さんとの間に赤ん坊が出来てしまい、芸者として仕事がでいなくなり、生きていくために、山にやってくる旅人を襲って殺したりして、女盗賊として生き延びていました。人はその山を女山といって、恐れられていたそうです。
少し悲しい伝説ですが、物語のある伝統野菜とは、ロマンがあって素敵だと思ってしまいます。

この大根の花、赤紫としろの色とが混じりあいとても美しいものです。
わたしは、この大根も雲仙市の伝統野菜にもなっていくために守っています。もうそろそろ雲仙赤紫大根なんていいかなあと思っています。
もう20年近く守ってきたのですから。
 
今畑の隅には、選抜したものが、花が散り鞘になっています。もうこの畑に花を咲かせ続けて何年になるのでしょう。同じ場所に繰り返して野菜たちが生きていく。人の住みなれた家がいいように、野菜たちも同じ場所に暮らしていくことがいいのではと感じています。
さりげなく、くり返し、くり返し同じ場所に生きていく。在来種によく似合うと思う。






posted by 自然村 at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 在来種・自家採種の野菜
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