2018年03月14日

菜花

今年は桜の開花が早いようです。石神井川沿いの桜の蕾が膨らみ始めました。

店には松島白菜の菜花、白菜菜花、紅苔菜、のらぼう菜DSC07043.JPG

なごみ農園さんの白菜菜花となごみ農園さんの白菜菜花の葉の様子が違うので、橋本さんに聞いてみました。
結球しなかった白菜の抽苔の葉は細くて、結球したのは広いのだそうです。
なごみ農園さんの白菜は結球したのですね。

のらぼう菜、菜花、紅苔菜も茎を見ると、ポキポキと折って収穫した跡が見て取れます。
これらとう立ち菜は手でポキポキ折れるところからが柔らかくて美味しいのです。

今、店に並ぶとう立ち菜花は、スーパーや八百屋さんに並ぶ菜花とは違います。
スーパーに並ぶのは菜花として販売するために栽培されるもの。

一方、うちのような店で売っているのは、
農家さんが畑で花を咲かせ、風や虫たちによって受粉し、莢ができ、種が熟し、その種を採って次の年に播く(あるいは何年後かに播く)その流れの中の一部、
つまり、種のための母本となった以外の、とう立ち菜花を食用として収穫したもの。
白菜には白菜の、小松菜には小松菜の、チンゲン菜にはチンゲン菜の味わいがあります。

蕾には次の命の為の全てのものがあります。神が降りてきた瞬間を召し上がってください。晴れ

のらぼう菜 各地で栽培されていますが、江戸東京伝統野菜のひとつです。
江戸時代に、東京西多摩 あきる野・五日市周辺で栽培が広まり、種を絞って油を取るため、茎葉は食用に、栽培されました。
天明・天保の飢饉の際にこの菜花のお陰でこの地域が救われたといいます
甘みがあって美味しい菜です。
橋本農園さんは蕾がついて今が一番美味しい時期だと思うとおっしゃいました。

涙ながらに再読している みをつくし料理帖、この巻に菜花がでてくるのですよ。わーい(嬉しい顔)DSC07044.JPG
夢宵桜―菜の花尽くしの章
「油菜は、今はその種から油を取るための貴重なものだ。油菜の花の揺れる景気ってのは、小判が揺れているに等しいのさ。それを蕾のうちに採っちまうなんざ、罰当たりにもほどがある。公方さまならいざ知らず、そんな贅沢・・・」(種市)

澪が吉原廓の大店翁屋で整えた花見の宴の料理は
菜の花尽くし。
そして宴の最後の一献は、桜の花の塩漬けに熱い酒を注いだものでした。かぐわしい香りを立てながら緩やかに花弁を広げていく八重桜。

江戸で菜種油といえば、澪が使った菜花はのらぼう菜ではないかと推察した私でした。


【在来種・自家採種の野菜の最新記事】
posted by 自然村 at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 在来種・自家採種の野菜
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/182686603

この記事へのトラックバック