石神井、関町、西東京市の人たちみんなに
食べてもらいたい

そんな想いで販売した刈屋さんの肴豆は、
3回の仕入れ全て完売して、昨年よりも多くの方に食べていただけました。
そして、今シーズン最後の枝豆の販売は、
刈屋さんの思い入れ深い、世界一の名付けられた枝豆です。
肴豆とは莢の付き方も木の大きさも全く違う豆です。
食味も全く違いますね。
肴豆の香りと相まった芳醇な風味は枝豆中の枝豆
当に唯一無二の枝豆だと思います。
一方、世界一は、豊かな甘みと旨みがあります。
茹で上げて塩を振ってすぐよりも、冷めてしばらくたった方が
甘味も濃くも増します。
刈屋家秘伝の大豆、絶品の豆と大層大切になさっていますのは、
数十年前におばあさんが隣の谷の集落の人から
「世界一美味しい豆だ」といって譲り受けて以来、
ずっと種採りされてきた豆なのです。
以前紹介しましたNHKBSプレミアムのドキメンタリー「北海道 豆と開拓者の物語」の中で、
女たちの伝える豆の物語として、真珠豆が登場しました。
女たちがこの豆は美味しいからと掌にのる豆を渡し合うのです。
丁度お惣菜をお裾分けするみたいに。
そして、作ってみて美味しくなかったらもう作らない。
美味しいから作り続けると話していました。
刈屋さんの世界一も同じように
台所を預かる女たちが自給用として
美味しいからと
手から手へ繋いできたのでしょう。
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