今週届いたのは、
花芽が付いたものでした。
岩崎政利さんのお便りを読みながら、雲仙の畑の姿を皆さんと一緒に想像してみたいと思います。
野菜の花から
いつもの種を採るために残している野菜たちの花が今、つぎつぎに咲き始めています。
かぶの花や大和真菜の花はもう花が散り始めていて,鞘になりつつあります。
壬生菜の花は満開ですが、チンゲンサイはこれからです。
大根の満開はもうしばらくかかりますが、少し早目の源助大根に横川つばめ大根は今もう満開を迎えています。
花としては大根の中でも美しい女山大根は、もう少し先になります。
今、種の自家採種する人が増えて、また種を採る技術が進んでいき、花の時期に網を被覆して、より純粋な種を取る人たちが多くなっています。
私の農園では、いまだに網を野菜の花にかぶせて種を採ることはしていません。
これからも多分にないと思っています。
これまでに種を採りながらずーとこのありのままの花を見てきました。人参とは、今年は30回目の花を見ることになります。
私の地域では、私の畑の周りに私のような野菜たちの花をとる人がたくさん現れない限りに、私の農園は野菜たちの花に網をかぶせたくはないと思っています。
私も最初のころは網室の中で花を咲かせて種をとっていたものです。
ずーと野菜の花を見ていく中で、野菜たちが花を咲かせて次の世代を守るために、みずからの力を振り絞って最大の花を咲かせている。
私はこの瞬間とは、まさに野菜たちが、私より上に感じる、野菜たちに神が下りたときにも感じます。
自然のままで野菜たちに次の世代種を守ってほしい。
野菜作りに没頭してきた中で、農民としていちばんに感動したことが、この花であったものです。
私の野菜たちへの感謝の思いです。
少しの野菜たちとの交雑とは、人に売るための種ではない、私が野菜たちの交雑を取り除いていけばいいことです。
また、野菜畑の花とは、花いっぱいの昆虫が集まってきます。
自然界の中で、生態のバランスを保つこととは、この昆虫が集まる姿を保つこと大きな役割を感じます。その大切な花を、生かすことは、やはり自然のままでの花を昆虫に与えることだと思います。
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