それほどみなさん、お買い求めいただけません。
私はといえば、店主の実家が岐阜県羽島市。ささげの特産地です。
結婚して初めてささげを見たときは驚きましたね。こんなに長い豆があるのかと!
帰省した時は、夏は毎日、茹でたささげの生姜醤油かすり胡麻と醤油味。醤油煮が食卓に並びました。
家にも畑で採れた野菜をたくさん送ってくれたのですが、ささげも山のように入っていました。ご近所におすそ分けするのですが、山のささげを天ぷらにしたり、炒めたり、ベーコン巻にしたり、
それは美味しいというよりも苦労した思いが残っているのです。
思えば送ってくれた義父義母への感謝の足らない嫁でした。
それで、佐久間さんに「ささげは少しにしてください」とお願いしてしまいました。
さてさて、今日のお便りを読み進めていきましたら、十六ささげについてこのようなお話でした。
写真を拡大して読んでくださいね。
私は売れ行きが悪いので少なくしてくださいと言ったことを後悔しました。
岩崎さんもお便りの中でよく、「○○は作りやすい」とか「つぎつぎと収穫できるものです」と書いていらっしゃいます。
農家さんにとって、その時期に無理なく収穫できることはとても大事なことだと思います。
佐久間さんのおしゃる「食べ方ひとつ変えることで世の中よくなりますね。きっと。」
という言葉に、頭を垂れる思いです。
軽々しいとお思いでしょうが、
辰巳芳子さんの著書「ことことふっくら豆料理」に「十六ささげのこと」が書かれていることを思い出して、
早速。
ささげを生で油で炒めて酒と醤油でからめ煮してみました。それだけでは硬かったので水を足して煮ました。
すりごまをかけました。
文中には、次のような記述があります。
精進揚げも独特の香りが立って、隠元にない面白味があります。茄子、ピーマン、ささげのかき揚げなど、しゃれたものです。
少々くせのあるところが盛夏の食物としての魅力。
特に効率的収穫が家庭菜園向きです。
精進揚げ、作ってみます。
佐久間さんの十六ささげ、まだ店にございますのよ。
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初めて十六ささげを見たときは、え!
これは……たぶん、ささげ?!
佐久間奥さまに、調理方法を教えて頂いた
覚えがあります。
それからは、茹でて醤油とおかか和えや、
サラダに入れたりと定番になってます。
かき揚げにも挑戦してみます。
あの愛らしい、爪の小豆色!も特徴的ですね。
そう、食べ方で一つ変えることで変わるものは、全てだと思いました、きっと。
辰巳さんは「隠元よりも根性が強い」と十六ささげのことを書いておられます。
食べて根性を取り入れましょうかね。
また、お顔を見せてください。(笑顔)