2020年09月29日

紅玉の一年

林檎屋さんのお便りです。紅玉の落下について28日.jpg

林檎屋さんの紅玉の実る一年を綴ります。時間のある時に読んでくださいね。
             林檎屋紅玉28.jpg

林檎屋の紅玉の一年
紅玉が好きだから作っているという話をしましたが、今年は8月から落ち始め(生理落下)、そこがこの最大の欠点なのです。
そんな紅玉がどのように育つのか?
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春先、芽吹きと同時にイモムシの攻撃を受けます。かじられなかがらも葉を拡げます。花芽だと中から蕾が出てきます。硬くしまった蕾が徐々にふくらんできますが、その蕾もイモムシの標的となります。全て食べられ花が一つも咲けない芽もあります。
花が咲くと訪花昆虫がやってきます。ハチ、アブ、花粉を食べる大小の甲虫たち。その間もまだまだ少ない葉っぱがイモムシに食べられます。無事受粉できた花は実になります。
通常慣行栽培では霜などの害がなければ1芽に5〜6ケの実が着きますが、それを摘果材という薬剤で1ケにします。
林檎屋では、すでに1〜2ケということも多いです。残った実は大きくなっていきますが、その間もイモムシにかじられます。最終的には選ぶ余地はあまりなく、「生き残った実」という表現は大袈裟ではありません。そのころには新しい枝が伸びてきます。その葉っぱもリンゴハマキクロバ(芋虫)や、アカクビシャクトリムシに食べられるリンゴの蕾、
ナガオトシブミ(甲虫)に次々と攻撃されます。この頃の紅玉は他のりんごと比べても、もうダメじゃないかと思うほどみじめな状態なのです。
しかし、夏ごろになると他のりんごが何となく弱っていく中、盛り返してくるのです(もちろんすべての樹、枝がそうではありません。)それも紅玉が好きな理由かもしれません。(紅玉は炭疽病や黒点病にもなりやすく、ビターピットという生理障害も起き、良い所ばかりではありません。)林檎屋の園のこんな風景は慣行栽培のりんご園では絶対にありえない、あってはいけないことなのです。
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ここ何年かは落下がひどくて欲しい方に行き渡らない状況で申し訳なく思っていますが、お届けした紅玉を食べるとき、この話を思い浮かべてもらえたらと思います。
*赤い点はカイガラムシ、黒い汚れはスス病です。スス病は水で強くこすれば取れます。
*シンクイムシを見落とすことがあります。
*白い跡はボルドー液の石灰の跡です。洗えば落ちます。
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