2021年02月20日

お便り

長崎県 有明海を望む雲仙の畑から
在来の種採り野菜を中心に10品目ほど、
箱にぱんぱんに詰めてお届けしています。

雲仙たねの自然農園 岩崎政利さんの野菜セットは、毎週土曜日までに申し込みで
翌週水曜日に発送します。
定期購入月2回 1セット¥4720/月1回の定期購入又は、お試しスポットは1セット¥4960です。
お問い合わせはtane@sizenmura.jpへお名前、住所、電話番号を明記してください。

セットの中には、毎回、岩崎さんのお便りが入っています。
このお便りを読むことが出来るというのはセット購入の大きな楽しみのひとつですexclamation×2
過去に書かれた文章もありますが、近々の畑の野菜たちの話、岩崎さんの農のこと、心情が伝わる話が綴る
られています。
農に携わる人たちにも興味深く学ぶことの多い内容ではないかと素人ながら思います。

今回は、黒田5寸人参がテーマです。
黒田5寸人参は約40年前、岩崎さんが初めて種採りを始めた野菜です。自分の採種した種を初めて畑に撒く時、「本当に芽が出るか心配で畑全面に撒くことができなかった。」と聞きました。
              20人参の種採り便り (3).jpg
岩崎さんの種採り物語が始まった想いの深い人参の、今のお話です。
長くなりますが、最後まで読んでいただけますように。
 >今収穫中の5寸人参 こんなに長くつき合いになるとは、40年近く共に毎年、毎年に母本を選んで種をつないできた。しかも同じ畑の同じ場所につくり続けてきたが、近年生育が良くなく、2年程前、他の場所へ栽培していましたが、今回は再び元の場所に栽培したものです。やっぱりにいくら人参が連作に良いとは言っても何十年も同じ場所とは連作障害が出るものだと実感しました。又、雨除けの種採りから露地栽培に切り変わるとやっぱり種の生産が不安定が続き、再び雨除けへ戻したら種子が充実してきて生育もよくなってきたようです。
 長い付き合いの中で私はこの人参から農の姿を学ぶ事が出来ました。まずは種の多様性についてでした。
私は立派な人参にしようと選抜の時には自分の中でとてもきびしい選抜をくり返して、自分のすばらしい人参に。・・・と十年近くも同じ事を続けておました。最初の頃は年々と美しい立派な人参になっていったものです。・・・しかし、十年過ぎた頃から年々に種の量が少なくなり生育する人参も弱くなってきていると感じたものです。この時に始めて人参の世界も私たち人間の世界も同じであると知りました。趣旨の多様性の大切さを実感させられました。美しいもの女性的な人参の世界とは種は弱くなり、又、種子が少なくなってくる。種のすばらしい世界へ人と作物のすばらしい関係を学んだものです。

5月半ばにもなれば人参は人間の背丈程の高さになり、白い花がパッパッパッと咲き、花からは甘酸っぱい香りが畑いっぱいひろがってきます。そして朝の9時頃もなればいろいろの虫達が白い花に集まってきます。自然界の昆虫達は花の元へ集まってくる。自然界の生物の多様性とはこの花によって守られている。まさに自然の多様性の大切さを知りました。
今年も種採り用は選抜を終えて雨除けハウスの中に定植しました。ここ数年間はたくさんの人達と一緒にやってきた母本の選抜の定植ですが、今冬は自分一人での作業とは、なんだか原点に帰ったような想いです。人参だけでなく、すべての母本も一人でやる事が当たり前ですが、いつもにぎやかな風景がなく、ポッンと1人でやる。まあこれが本当の姿のだと思い、さすがに一人だと去年より種採りの作目はへるのかな・・!!

この人参から農の姿を学んでいく中でいちばんありがたいと思った事は、私の農へ生き方であった事です。あの美しい人参の白い花から人は農の中で心からうれしく想いそして心から感動する場面を学んだものです。農の本来もつ感動する場面を知る事で農のすばらしさを伝えるのではと思えています。特に人参の白い花が散り、そしてサヤにはいっぱいの種が稔り、最後には枯れ果ててしまってもサヤには次世代の種を大切に支えて枯れ果てても立っている。
私は植物の一生の中でいちばん美しい時とは、この枯れ果ててもみずからの次世代の種をサヤで支えながら人生として最後の姿は実にすばらしく感じています。

多様性かな在来種とはどんなにいっしょうけんめいに種どりを続けたとしても今のハイテクの種での収量や見栄え、そろい姿に及ばない。農民から在来種の種が消えていくのは当たり前に感じますが、妻が料理の為に人参を切っていく中でこの人参は硬いと言う。多分それは4月収穫用の交配種の人参だ。交配種の種はどうしても肉質が硬くなってしまう。硬くないと日持ちや流通が弱くなってしまう。<
【在来種・自家採種の野菜の最新記事】
posted by 自然村 at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 在来種・自家採種の野菜
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