亡母の初盆の準備や対応に追われてお盆の飾付等の処理を終えて、とても気になっていた畑の野菜の収穫をかねて畑の様子を見ていますが、今収穫期を迎えていた甜瓜は見事に果は傷んでしまいゴロゴロしている。それはそうだろう。長雨に対して弱いマクワウリ等が生き残るはずもないとあきらめるしかないか。夏キューリたちは、2〜3割は生き残っているのだろうか。果はほとんど傷み始めています。赤裏しそはいちばんだいじょうぶだろうと思い収穫にいったら、なんと言う事だろう。あちこちに大水に流れた畑の表土は広くに流されてしまいあぜんとしてしまいました。上方の畑から流亡した水が集まって私の畑の中を流れてしまっていたのである。
わあ・・・・!元の畑にするには大変だ・・・と
たしかに何十年の一度の大雨だったとしても畑の上に建設された農業用水の大きなタンク場の設置で水の流れが変わったのでは・・・?
しかし今回の豪雨とはもどり梅雨なのか・・?
それとも秋を告げる秋雨前線の豪雨なのか・・・?
8月15日前後にこんな大雨、集中豪雨に出会った事がない。むしろ夏の雨とは降るたびに恵みの雨になる事が多かったものです。
5月の中旬での梅雨入りの事を考えれば9月中〜下旬にあった秋様前線が8月中旬に始まった。今回は秋雨前線での豪雨と考えたほうが農業の現場からはそう感じるものです。それにしても温暖化の異常気象とは今度の豪雨も表現の一つだろうか。
この豪雨の中でも生きている野菜。
この豪雨の中で一瞬にして消えてしまった野菜。
この豪雨の中でしか知ることの出来ない、こんな異常の中で生きている野菜たちをみると、感動さえ覚えます。
毎年の事ですが、8月15日過ぎからの野菜の生産とは常に無くなってしまうことがある事を覚悟してやってきました。例年ならこの時期から台風の上陸が始まりこれで夏野菜は終わりになると、近づくたびに想定していたものです。しかし、まさか豪雨によって生産が少なくなるとは・・・・・・!!
温暖化の中での異常気象とは今回の長雨・豪雨、そして台風の大型化、そして干ばつ、高温。一つ一つの天候がレベルアップしていく様に思えます。
そんな流れの中で生き残る種、多様性豊かな種、それはこんな天候の中で初めて思い出されるものである。
自家用のスイカ 今回は交雑の中から生まれた黒皮種を栽培してみた。半分は無地皮だが、黒皮系はカラスがつついていない・・・!
カラスは黒皮は食べないと聞いていたが、これは本当の事かなあ・・・!
楽しみに育てていたマクワウリの全滅に少し癒される発見である。
(2021年8月第3週のお便り〜お盆の時期に雲仙は過去最高の集中豪雨に見舞われた。)
みなさまは、お読みになってどのような感想をいだかれましたか?
お便りを拝読して、私は
豪雨の中で耐えて生きた野菜たちに感動すら覚えるという岩崎さんの野菜への想いと、
このような災害の中でも種を繋ぐ農を真っすぐに続ける岩崎さんに感動してます。
そして、黒皮西瓜とカラスのこと、岩崎さんらしい明るさにこちらがほっとさせられました。
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