2022年08月12日

上野長一さんと原爆稲 平和が目的

8月9日朝日新聞に上野長一さんの栽培する長崎原爆稲のことが掲載されました。
お米と一緒に新聞と原爆稲の稲穂を送って下さいました。
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お便りにも原爆稲を育てることを通して、平和を願う気持ちを綴っておられます。
大変長文ですが、ブログに書き写しますので、時間のあるときに読んでいただけたら幸いです。
今年5月の660品種のお米の種まきの時、私の分担の穂の中に原爆稲がありました。播くときはちょっと感慨深いものがありました。

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いつもいつもありがとうございます(2022 8月 省みるお盆なのかな
 暑い日が続いておりますが お元気でしょうか。
今年も日本各地 大雨で禍に合い 大変な思いをされておられる方々にお見舞い申し上げます
 我が家でも 私が生まれて71年になりますが、大きな災いを3回記憶してます。ヒョウ害で夏作に 水害で稲が水没に その他 台風などで何度か災いが、?
 自然災害とは言い その後 百姓は尾を引き 生活が多変だったことが頭の中をよぎります
 このところ日に出とともにセミが鳴いております
朝 日中 夕方とセミの鳴き方が違っておりま。
一日になくセミの種類は なき方から 5種位 家のまわりで生活しておるようです。名前が知らず はずかしい、そのようなことで セミの鳴き声ではじまり カナカカの鳴き声で夜に夜になる毎日です。

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八月六日 広島に原爆投下 八月九日h長崎に
戦争によっておこる人の戦いですが、
今だもって各地でおきておりますが 人間て何でしょうかね。心があるのに。相手もわかるのに、
今日九日は長崎原爆投下の日ですが 平和の願いと祈りの為に 今年も原爆で被爆した稲を育てております。
 生きた証人としての稲として 2005年から育てておりまして 私なり平和への思いを 稲を通して伝いられればいいのではと思っております。
 今回は資料と稲穂を同封しますので、これを平和へのきっかけになれば良いなと思ってます。
 稲のたね集めのひとつとしてゆずり受けたのと我が家でも伯父が戦死しまして、お盆には祭壇をもうけて供養をしてます。よって戦後の大変さと 自分の子供が重なります。
そんあことを含めて平和を願う意味でも原爆稲なんです。
 長崎浦垣天主堂前で地上部は焼けて その後根が残って再生して実をつけた子孫です。 七十七年前 今までも 実が入らぬ稲穂が出ますが キズがイヤされて実が一穂全部入るものもたくさんでますが、何らかの型で今も後遺症があります
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 稲達も次から次へと穂を出しはじめました。
暑いので河の水を入れて出して 谷水をためないように 水温が上がらないように流し水をしています。
 流し水は 他の中をすずしくするのと水の栄養を稲にとって頂く為ですが、どの位の効果は調べたことがないのではっきりせず、
でも 私も午前中仕事して お昼には風呂にドボン気持ち良いので稲もと思っています。
 今の時期になりますの 田んぼ一枚一枚の稲の生育の個性が表れて来ました。
朝夕 二回の水回りをして 最大限に稲の育ちやすいようにと思い見てまわり 自分も安心して帰路に付きますが、個々の田んぼ品種がさまざまな稲の顔 田んぼの様子を感じております。
今年は九割が無肥料。(緑肥や発酵ケイフンなどをやりませんでした)なのでより田んぼの土の力を感じてます。
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特に自分の田んぼは有機田に変えて30年以上知力があり稲が良く育つのに気が付きます。
それに対して近所の田をかりたり 小作田をかえしてもらった田んぼは無肥料だと稲が小出来で育たないのです。理由合はっきりわかりませんが、化学肥料を投入すると 作物に対しての肥料分はそのときだけで 土の生きる力、様々な土の中の生き物がいなくなるためだと言われておるようです。
その田んぼに小さな小さな生きもの達をもどし生活させることが出来るのには時間が必要なんでしょうね。
 無農薬 無化学 そして今は有機肥料も入れないのですが、慣行農の稲とあまりみおとりはしませんです。収量こそすくないものの 農薬や肥料代がかかってない分むしろ収量計算はおおいのでは、
 このところ資材代 電気料 脂代 ほんとうに上がってますね。特に電気っ料金 二倍近くになっておる気がします。
暑いので水かけ時間が長くポンプまわす時間が長いこともあってなのか、ビックリします。
(最後の2行は私の読めない漢字があるので省略します。ふらふら

書き写し完了

毎日毎日田を回って稲の成長を守りつづけているお百姓です。
何を思い、何をしているか悲喜こもごもの暮しをお便りに綴って届けてくださっています。
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posted by 自然村 at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 生産・製造者紹介
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