2026年05月09日

想いをつなぐ種(山根のとっちゃ菜)

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想いをつなぐ種(山根のとっちゃ菜)

とっちゃ菜とは兵庫県の在来野菜です。種をつないでいく中で私がいちばんに大事にしてきたのが人が守りつづけてきた種です。とっちゃ菜は兵庫県の姫路市の山根成人(故)さんから分けていただいた種です。
山根さんとは和宅にとって兄の様な方でした。種の運動する中で、種のネットワークづくりが進んでくる中でこの事に私自身とても納得するものではなく、いつもみずからの方向性を山根さんに相談していました。お互いにみずから納得する方向を見出していこうと言われ山根さんは兵庫県で在来保存会を立ち上げられていき、特に私がすごいと感じたのが地域の中で細々と守りつづけられている在来種をつぎつぎに見出されて、そしてその種が消えない様にサポートしていく姿に、私もみずからの方向性を見出していったようです。そして兵庫県内の各地に細々と守り続けられている、まさに、じいちゃん、ばあちゃんたちのさりげない種にスポットを当てて掘りおこしていく種の活動とは、今のみずからの屋根の活動の元になっています。種を守る中でまさに守りつづけている人々、守ってきた人々をささえていく、まさに絶滅寸前の種にはロマンやストーリーそして人々に感動をあたえる姿でもありました。
その山根さん秋になればいつも私が守っている花芯ハクサイ、雲仙こぶ高菜、長崎唐人菜の種を送っていました。そしてそのお返しの種にとっちゃ菜の種を届けられていました。しかし、私はその山根さんのとっちゃ菜とはフダンソウと思っていましたので栽培せずに冷蔵庫の中へ入れて種をまかずにいました。私のフダンソウニに対するイメージは悪くフダンソウだけを栽培したくないと思っていました。しかし、秋の中頃に山根さんからの電話があり「いわさきさん、腰を痛めてしまいもう農業は止めてしまう」と言葉を聞いたときにこのとっちゃ菜の種を想い出し、すぐに種をまかなければいけないと想い、冷蔵庫の保管の種を出して種まきしました。すでに10年以上すぎていましたので発芽するのか心配でしたが、1/3位が発芽してくれました。3月の後半になりますとすこし試食出来る様になりみずから食しながら料理人の反応とはおいしいとすばらしいものでした。山根さんが言っていたとっちゃ菜はとてもおいしいから岩アさんつくってみてとは本当だったのです。
とっちゃ菜をすぐに種をまいたのは、山根さんの形見に感じた種であったような気がします。それから毎年、このとっちゃ菜を収穫するたびに山根さんの想いがすごく感じられます。5月になればスーッと上に芽が伸びてそして花が咲きます。花がすこし地味ですが、サヤが伸びた姿はとってもかっこいい!!こんなかっこいい花を咲かせる野菜とは他にない・・・!!不思議な野菜です。
このとっちゃ菜を栽培しながら、山根さんが生前やりとげた種の保存活動や守る人々を支える種の活動、私の山根さんの想いをこのとっちゃ菜とともに伝えていきたいものです。「想いをつなぐ種」農家の生産活動の中で種としてもこんなにすばらしく表現できる物はない位です。種に関した人々のつないだ想いがやどる種一つ一つていねいに守ってきた人々に種の未来をみせてあげたいものです。「山根のとっちゃ菜」もそのひとつなのです。
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posted by 自然村 at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 在来種・自家採種の野菜
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