2013年05月18日

国産漆器の販売を始めました!!

漆器のよさに出会って、食卓を、暮らしを豊かに楽しむ器。日本古来から生活に根付いてきた漆器を販売したいと考え続けてきました。
2年越しでした。
当店は器屋、お洒落な雑貨屋ではないのでたくさんの種類の漆器を置くことはできませんが、
作る人と作り方がはっきり分かり、漆器についての考え方・技術・人柄に信頼のおけること。
国産の木。(綿引さんは皮も使います)
漆に混ぜ物がないこと。
修理ができること。 
これらを基準として私たちの美しいと感じた器を少しづつ扱っていきます。

漆器は出来た今が最高でなく、使われていくことで美しさが増していきます。

購入する時は金額が張ると思うかもしれませんが、漆の木を育てる期間、漆を採る仕事、採った漆を使える漆にする仕事、木地を乾かす時間、木地を削る仕事、そして漆を塗っていく仕事。そして、私たちの手におさまる感触や口をあてた時の感触、料理を盛ったときの美しさなどを考えると、決して高いものではないと思います。品質の確かな、適正価格のものを販売したいと考えています。
販売する私もお金に余裕があるわけではありませんので1個づつ、ゆっくり、使っていくつもり。順々にこどもたちにも、と。
自分のために。こどものために。おじいちゃんのために。ともだちに。
汁に。コーヒーに。スープに。お酒に。
漆との出会い方はいろいろある。


店内の奥の方。といっても小さな店。レジ前から右手奥の棚に置いてあります。
どうぞご覧ください。手にとってみたいときは一言声をかけて、そっと扱ってくださいね。(販売しているものですから)

大事なこと!制作に時間がかかります。作者に在庫があれば取り寄せできますが、そうでない場合半年、1年かかることもあります。
自然村がお付き合いする作家さんの場合、その位時間がかかることを承知の上、それも楽しみにしてくださいね。

当店では先ず、
毎日食す味噌汁や吸い物を漆椀でるんるんということで汁椀を主に揃えました。
御飯を盛ってもよいです。

猪狩史幸・・・
岩手県二戸市浄法寺町。輪島で5年修行の後、浄法寺へ。自ら漆掻きを仕事にし、自分の採った漆を使って漆器を制作する。
     hontai.jpg
漆畑で。猪狩さん。漆掻の痕が分かりますか?6月〜10月、漆を掻きます。
1本の木から採れる漆の量は200g位といわれます。
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暖かい季節は漆掻きを、寒い季節になると器を塗って生活する、そんな理想を求めてこの地に居を定めました。
漆を掻く行為とその漆を器に塗る行為は、私の中で細くしなやかな1本の絹糸のように確実につながっているものです。漆という素材を通じて何気ない日常を彩る器を作り続けていきたい。そしてその器を一人でも多くの方々の食卓にお相伴させていただければ、これ以上の喜びはありません。(しおりより〜)
     

掻いた漆を漆掻である自分の手で送りだしたい、そんな気持ちを器に託し、
顔料や油を加えない、掻き採った漆をありのままお届けできればと思っております。(しおりより〜)
使ううちに艶を増し、木地の木目が透けて美しくなる器。生地としては柔らかいを使用。
自分の漆のよさが一番あうのは栃と考えておられます。
     DSC00876.JPG
親子椀・・・大¥10500・中¥8400・小¥6825(お父さん、お母さん、こども)
入れ子椀になっています。ばらでも購入できます。
現在、1組在庫限りです。新しい制作は1年待っていただきます。
     DSC00878.JPG
初椀 径13p×高さ7.7p ¥11025
 親子椀大よりも一回り大きく高台も高い。たっぷり汁椀。


鈴木健司・・・会津出身。浄法寺在住。「自分のこだわりの漆器を作るには国産漆を使うしかない。国産漆は高価。だったら自分で掻くしかない。」自ら漆掻きをする掻き子であり、その漆のみを使って漆器を制作している。(鈴木さんの漆掻きの仕事をするDVDがあります。)
生地は主にケヤキを選んでいる。
     DSC00946.JPG
手前から掻き子椀 大・黒¥12600、掻き子椀小・生地呂¥11550
掻き子椀小・赤¥11550、掻き子椀小・黒¥11550
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左から生地呂、 中・・赤、右・・黒 。
漆の被膜は想像してたと違い、驚くほど薄いです。その薄い被膜の内の内から滲み出るような艶。
木地呂、黒、赤のしっとりした艶を実際にご覧ください。
鈴木健司さんの赤は彼ならではの赤です。

     DSC00950.JPG 
掻き目自由杯 小 ¥7980 外・・赤、内・・黒。
好きな飲み物を入れてどうぞ。   
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この記事へのコメント
FC共の綿引千絵さんのページからやってきました。
私は1984年から南半球豪州メルボルンの国立ナショナル・ギャラリー・オブ・ビクトリアを拠点に豪州・英国に日本の漆に関する英文献を担当しています。
陶磁器はチャイナに名を越された格好ですが、漆はジャパン!頑張って後世に残る漆器を創って下さい!
Posted by 阪田久美子 at 2013年05月19日 09:55
阪田様

当ブログにお越しくださってありがとうございます。エールもありがとう。でも、うちは創ってなくて販売なんですよ〜(にこっり)

「なぜ、日本はジャパンと呼ばれたか」著中室勝郎(六耀社)を読みました。

「漆器も販売する自然食品店!」毎日の暮らしを豊かにする素敵なものたちを紹介していきます。

励ましをありがとうございますね。これからもよろしく!
Posted by 自然村 at 2013年05月19日 22:21
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