タネから食べるを考える種市12月5、6日、吉祥寺キチムと食堂ヒトトで行われる、固定種・在来種の種の作物と食べ物のマーケット、
4、5、6日に食堂ヒトトと東急百貨店吉祥寺店2階テラス北側で行われるトークがあります。
種市公式HPをご覧ください。
https://www.facebook.com/taneichi.at.kichijoji4日の「八百屋たちのタネ会議」で、ミコト屋さん、warmerwarmer高橋一也さんと一緒に自然村の吉村文夫も話します。
種市のご案内、店頭、店内に置いてあります。
店頭では、ごせき芯とり菜や大和真菜、市川小松菜、東京べか菜の側に置いてみました。

みんなはこの1週間にどんな種類の野菜を家で食べたかな〜?ってフト思ってお客さんに聞いてみました。
大根・じゃがいも・人参、キャベツ、・・葉物は使いやすい小松菜が多そうでした。
今、デパ地下や駅ビルのお惣菜売り場には色とりどり色彩の鮮やかな野菜を使ったお惣菜がいっぱいです。
紅芯大根なんてそこらじゅうで使ってます。お洒落なレストランやカフェにも個性豊かな固定種在来野菜が使われています。固定種・在来野菜も随分メジャーになってきたな〜と思います。
ところが、日本に流通する在来種・固定種の野菜は1%にも満たないそうです。
だとしたら、毎日の台所で調理され、家族の食卓にのぼる固定種・在来種の野菜の割合はいったいどのくらいなんでしょう・・・
誰かが食べ続けなければ、誰かが守りつづけなければ消えてしまう種たち。
華やかな場所で使われ食べられるだけの野菜でなく、元来その土地土地の風土と人々の暮らしと結びついたさりげない作物であったはず。
固定種・在来種の野菜は本当に美味しい。
食べる時だけでなく、洗う、切る、香る、困惑する、探し当てる、私の中にあった新しい感覚と出会う、
毎日の台所で食べられるうちに、感じてそして見えてくる世界があると、
私は実感しています。
ごせき芯とり菜は江戸時代、中国から長崎に伝わったというが不詳。江戸東京野菜の芯とり菜の主要産地江戸川区の後関種苗が改良育成した品種です。大きく育った菜はちりめん白菜、唐人菜、長崎白菜などと呼ばれます。岩崎政利さんも長崎唐人菜の種を守っていられますが、今年は出た芽が「あれっ?違う!なにか別の種と間違えてる」ということになってしまったそうです。どうも種採りのワークショップの時に間違って名前が付けられたようです。ということで、今年は岩崎さんの長崎唐人菜はありません。来年に期待しましょう。
ごせき芯とり菜は青梗菜が日本に広まる前は中華料理の炒め物やスープの具に使われていました。
大和真菜はそのルーツは古事記に記された「あおな」だと言われていて原始系に近い品種です。大変美味しい菜です。
東京べか菜の「べか」とは小さいという意味。明治時代「べか舟」という小さな和船で一年中東京の市場に出荷された小型の葉っぱを「べか菜」と呼んだようです。